2018/08/04 得する豆知識
前回までに切妻屋根・寄棟屋根を説明してまいりましたが第三弾は片流れ屋根のご紹介を致します。
片流れ屋根とは、文字通り片方だけに流れる屋根。1面だけで傾斜した屋根です。
雨樋を取り付ける方向は1方向で済みます。なのでコストを最重視する上では最もおすすめできる屋根です。
昔から根強い人気がありましたが、太陽光発電が普及するにつれてかなり増えてきたのが「片流れ屋根」の家です。
一方向へ屋根が流れているので片流れ(かたながれ)屋根と呼ばれています。見た目もシャープな印象で今どきな印象の屋根。若い世代20~30代の方や建築士の方も多く選んでいるスタイリッシュな屋根です。片流れ屋根にする場合、屋根の勾配次第で見た目がかなり変わるので、バランスの良い勾配にするのがポイントになります。
片流れ屋根の一番高い部分は、かなりの高さになります。そのため、お隣の家がすぐ側にある場合などは、配慮が必要なケースが出てきます。特に家の北側が高くなる場合は、お隣の日照に影響が出てくる可能性が高いので、近隣トラブルにならないような配慮をすることが必要になります。
【片流れ屋根のメリット】
・リフォーム時の工期が短い期間で済み費用的にもローコストで済む。
・初期費用でのコストが抑えられる。
・窓を高い位置に取り付けることができ部屋に光を取り込みやすくなる。
・雪の落下する場所・リスクをある程度予測できる。
・棟に関するトラブルがない(屋根のトラブルでは棟でのトラブルが比較的多い)
・ソーラーパネルの設置しやすい
・雪が解けやすい。
【片流れ屋根のデメリット】
・壁面量が増えるので値段が高い壁材を使うときは、あまり適さない。
・軒下が無い場合など、壁面からの雨漏りリスクが高くなる
・妻側(ケラバ側)及び軒先反対側の壁面に日差しや雨水が当たりやすいため、外壁が劣化しやすい。
・棟換気が設置できない
・雨樋へ一気に雨水が流れ込み 溢れてしまうので 定期的なチェックが必要
このように見た目はスタイリッシュですが住宅が密集した場所では不向きだったりとあちらを取ればこちらが・・・
と言ったように屋根選びなかなか難しいですね。